【光に導かれた試合】
2019年2月17日 国体に出場した時、不思議で温かな体験をしました。
全日本選手権への出場資格がかかっていた試合でした。
しかし、不思議と全日本への欲は無くなっていて、出場する選手みんなの応援をしていました。
それは諦めとは違う、不思議な感覚でした。
自分のスタートまであと5人くらいになると、いつも私は一旦集中します。自分の世界に深く入り込んで、その時の自分を深く観察します。
この日は不思議でした。
いつもなら、不安な気持ちになる自分と向き合ったり、欲がちらつくのを落ち着かせたりするのに、向き合った自分がふわふわと軽いのです。
確か、霧がかったような天気だったと思います。
私は、スタート台の周辺に光が沢山集まってくるのを感じていました。
真冬のスキー場なのに、温かいのです。
私の出番が近づくにつれて、私はその光を集めるように深呼吸を繰り返していました。心地良くて、ずっとそこにいたい感覚。
試合の音は片耳で聴きながら、心の中でずっと「ありがとう」を繰り返していました。そして私の出番。
沢山の光に囲まれながら、自分自身も内側に光を感じ、頭はすーっと軽く、気持ちの良い状態でスタートしました。
やっぱりなんとなくふわふわな私。
いつもと違うのはわかっていましたが、不思議と「それ」に任せてみようと思いました。
光を信じ、今の自分のままでいいんだと言う自信にも似た感覚。そのまま大きなミスなく完走しました。
そして自分の競技後、全選手のパフォーマンスを本気で応援していた私。いつも以上にそうしていたい自分がいました。
そして、競技終了。
終わってみたら、1つしかない全日本選手権の切符は私の元にありました。
あれ?龍さん憑依してた?笑
【競技も愛で出来るという教え】
現役復帰してから、勝負や正しさ、計画など自分をコントロールするような概念を自分の中から外してきました。
しかし、ずっと感じていた矛盾もありました。
「オリンピックの金メダル」これは、本当に愛と平和なのか?と。
自分が生きたいのは愛と光の世界なのに、特に競技をしている時、完全には切り離せずにいたコントロールの世界。
誰かと自分を比べようとする思考。
自分を今より強くしなければと焦りそうになる思考。
自分の今の位置が低いとか、理想まであとこのくらい頑張らなければいけないとか、完全には切り離せない思考がありました。
この国体での出来事は単に、この日の不安な気持ちを解消してくれただけではなく、この先、目指す未来は愛と光でいいのだと諭してもらったようでした。
【未来は今の自分への愛が作る】
未来を望むあまり、今が見えなくなる事がありました。
ほとんど、そうだったかも知れません。
未来をこうしたいから、逆算して計画を立てて・・・。といった具合に。
しかし、今自分が自分をどれだけ愛しているかが未来を鮮やかにしていくのだと知りました。
今見える世界の美しさにありがとうと思ったら、次の日にはもっと鮮やかな世界が見えてきました。
今、休みたいなと感じ、3ヶ月くらい寝て過ごした時期もありました。
そうしたら自分の声を聞いてくれた深いところの自分がもっと素直に声を出してくれるようになりました。
「楽しい」とか「幸せだ」とか「嬉しいな」と言う感情も素直に湧き出てくるようになりました。
【愛を伝えるスキーヤーに】
自分を愛する事ができるようになってきて、深い所の自分がどんどん発信してくれるようになりました。
これをそのままに表現していきます。Webでの表現も大好きだけど、やっぱり1番自分を表現できるモーグルで最大に愛を表現します!
ありがとうございます。